発熱外来とは
その名の通り、発熱の症状がある患者様を対象とした外来となります。熱がある場合、来院するよりも前にまず当院の受付まで一度ご連絡ください。
当院では、院内感染予防の観点から、受診の際のマスクの着用、受付での検温・手指消毒、換気等、感染防止の対策を施しています。お手数ですが、ご協力の程よろしくお願いいたします。
発熱外来の対象となる方
- 発熱の症状がある(37.5℃以上)
- 同居している家族など、身近な人が新型コロナウイルス感染症を発症した
- 微熱も、咳、鼻水、喉の痛み等、風邪の症状がある
新型コロナウイルスとは
発熱のある感染症で注意しなければならない病気として、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)があります。同疾患は、SARS-Co-V-2と呼ばれるウイルスを病原体とした感染症になります。感染経路は、飛沫感染、接触感染などがあります。
ただ感染したとしても症状が出ない患者様(不顕性感染)もいます。ちなみにその場合でも発症している患者様(軽症、重症問わず)と同様に感染力はあります。
また発症した場合によくみられる症状としては、発熱、倦怠感、咳等の風邪と同様の症状がみられます(鼻水や鼻づまりは、特徴的な症状ではありません)。このほか、成人では味覚障害や嗅覚障害のほか、肺炎を発症するなど重症化すると呼吸困難が起きることがあります。
なお重症化するリスクとしては、基礎疾患のある方(COPD、糖尿病、高血圧、慢性腎臓病、心血管疾患、肥満 等)や高齢者(重症化しやすく、死亡率が高い)が挙げられます。また重症化しにくいとされる小児でも基礎疾患(神経疾患、慢性呼吸器疾患 等)がある、2歳以下の乳幼児の場合は、その可能性はあります。
検査について
新型コロナウイルス感染症の感染が疑われ、医師が感染の有無を調べるための検査が必要と判断した場合、PCR検査と抗原検査は保険適用にて検査を受けることができます。
PCR検査について
当院のPCR検査は、検体として唾液を検査容器に1~2mlほど採取して終了です。検査結果については、外部の検査機関に送っての判定となるので、2~3日程度かかります。そのため、結果につきましてはお電話にてご連絡いたします。
抗原検査について
また抗原検査につきましては、細長い綿棒のような特殊な器具を使用します。それを鼻の奥まで挿入し、鼻腔ぬぐい液を検体として採取します。検査時にチクッとした痛みが出ることもあります。この場合、15~30分程度で検査結果が判明します。陽性の場合は新型コロナウイルス感染症に感染しているということになりますが、陰性の判定については感染していないという証明にはなりません。この抗原検査はPCR検査よりも感度が低く、偽陰性の確率がPCRよりも出やすいということもあるからです(追加検査としてPCR検査を行うこともあります)。
ちなみにPCR検査の結果が陰性であったとしても、感染していないとは限りません。一例を挙げると、検査をした日が感染して日が浅い場合(潜伏期間中)は、感度が低いこともあるからです。
抗体検査について
上記以外の検査として抗体検査もありますが、この場合は保険が適用されることはありません。なぜなら抗体検査は、現在の感染の有無を調べる検査ではなく、過去に新型コロナウイルス感染症に感染したかどうかを調べるのが目的となるからです。また新型コロナワクチン接種後に抗体が作られているかどうかを確認したいという場合に同検査を行うという使い方もできます。なお採取する検体は血液です。検査結果に関しては、外部の検査機関での測定となりますので、翌日以降となります。